フェリックス・チャポティーン
僕はラテン音楽が大好きです。
ジャズではよくボサノバが演奏され、あのクールでドライで気だるい感じがいんだと思いますが・・・でも僕はそうじゃなくて南米スペイン語圏の音楽、特にキューバ音楽が大好きなんです。
粘っこくて、熱くて、哀愁が漂っていて・・・ニューオリンズのジャズと同じです。古いルンバ系の曲を吹くのは気持ちいいですが、トランペットという楽器の魅力の一つだと思います。
そんなラテン・トランペットの王様が、“キューバのルイ・アームストロング”といわれてるFelix Chappottinです。
今やアクロバティックな演奏というイメージの強いラテン・トランペットですが、サルサやレゲエ、スカなどが登場するずっと昔、チャポティーンこそがラテン・トランペットの先駆者でした。明るい音色、リズムに大きく絶妙のタイミングでのる粘っこさ、ひょうきんな“アーッハッハ”というお決まりのフレーズ、でも実はスペイン風の哀愁漂う濡れたメロディー。キューバ革命という背景に照らして、僕はチャポティーンのラッパにカラ元気のせつなさを感じ泣けてしまうのです。
“コンフント・チャポティーン”というバンドで確立された4管トランペットのみというブラスセクション。複弦のトレスという楽器の存在もそうですが、ラテン民族というのは突き抜けるように明るい倍音豊かなサウンドが好きなんですね。和音などクソ食らえ、音色とリズムでそれ以上のものを表現してしまうラテン音楽は偉大だなぁと思います。
ピアノやギターといった和音を奏でる楽器からトランペットに転向した僕ですが、チャポティーンのラッパにひとつの答えがあると感じるのです。
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